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raskiのマジックとミステリの部屋

raskiのマジックとミステリの部屋

読み物、など

『超能力のトリック』松田道弘
 超能力現象はトリックで行うことができる。ということをダベンポート兄弟やフォックス姉妹の例を用いてしめした本。読み物としても面白いですが、実際にできるマジックがいくつか紹介されていることも魅力のひとつです。今はもう絶版なので古本屋や図書館を当たってみてください。

『trick』
 テレビドラマの『トリック』を小説化したもの。思わず吹きだしてしまいそうなほど面白いと思います。

『マジックは科学』中村弘
 マジックの歴史、超能力と奇術の関係、イリュージョンの秘密、心理学としての奇術など興味深い話題をたくさん扱っています。これだけの広い話題を新書というコンパクトな形にまとめたことには大きな意義があるといえます。
 若干トリックの解説があり、さらには用語集もあってマジックをしない人でも楽しめるつくりになっています。マジックをやる人にとっては、第七章の「マジシャンは心理学者」の内容は大切だと思います。

『演技と演出』平田オリザ
 マジックの本ではなく演劇の本ですが、マジックにとって大切な「演出」
を扱っています。読んだからといってすぐにマジックが上達するという類の本ではありませんが、興味深く重要な話題がたくさん。
 たとえば、「標準的な動作とは、本人にとっての標準である」や、「リアルは観客の頭の中で形成される」など(後者はジョビーも指摘しているところです。)実践も大切ですが、理論も大切だと思います。ひょっとしたら、その人その人にとって違った大切なことが見つけ出せるかもしれません。演技と演出

ドキュメントタネも仕掛けも  村上健治
 「古今東西マジック見聞録2」という名前の通り、ロベール・ウーダンやハリー・フーディニといった古典的なマジシャンから、現代活躍するマジシャンまで、さらにマジックバーやコンテストの様子までさまざまな事柄について触れています。また、ポスターや写真などの資料も取りあげられており、マジックをやらない人でも、たぶん楽しめると思います。
 私のお勧めは、「マジックで亡命した男」と「つかめ・アメリカンドリーム」の2作。前者は小説顔負けのショートストーリー。後者は、マジックに情熱を傾ける若い人たちの物語。
ドキュメントタネも仕掛けも


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